[徐京植コラム] 「人生の秋」を迎えている一人の在日同胞として
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/41081.html
意に反して疎遠になってしまった人のことを不意に思い出すと、その間に20年、30年という長い時間が過ぎ去ったことに気付く。「仕方がなかった」「どうにもできなかった」などと、見えない何かに向かって弁明している自分がいる。何かを成し遂げたという達成感はなく、むしろ積み重ねてきた失敗、過誤、罪といったものの記憶ばかりが胸の内に積み重なる。初老期から老年期へと移行するということはこういうことなのだろうか。