夢に向かって突き進む大阪の若手在日コリアンを特集する「セセデ応援団」、前回から3ヶ月ほど空いてしまいましたが、ついに第2回目となりました!
今回は、「折り紙ちょごり作家」の金美蓮さん、記事の最後にはスペシャルなプレゼントも用意していただきましたのでお楽しみに!
― アンニョンハシムニカ。今日はチャルプタッカゲッスムニダ。では、簡単な自己紹介からお願いします。
金美蓮(以下:美)アンニョンハシムニカ。折り紙ちょごり作家、絵描きの金美蓮(キム・ミリョン)です。
― あまり聞いたことのない肩書きですね。ウリハッキョ出身ですか?
美:肩書きは、自分で勝手につけました(笑)。
ウリハッキョは、東大阪朝鮮初級学校、東大阪朝鮮中級学校、そして大阪朝鮮高級学校 商業科24期の卒業生です。
― このような、とても興味深いお仕事をされるに至った経緯をお聞かせください。
美:元々、イラストレーターとして細々と仕事していたのですが、転機が訪れたのは2014年の春でした。
その当時、千代紙で日本の着物やチマチョゴリを折っていて、千代紙は種類がたくさんあるけれど、チマチョゴリに合う柄がない…と、ふと気づいたことだったんです。
だったら、自分でしっくり来るのを作ってみようと思って、本格的に『折り紙ちょごり』の制作に取り掛かりました。
2年後の2016年に、『ヨリドリ+(プラス)』という毎年秋に開催されるグループ展で、それまで作成した作品を発表させていただきました。そしたら、それを見た方たちから「自分も折り紙ちょごりを折ってみたい!」という声を多数いただきまして、それなら、ということで商品化しました。
2019年からは、『折り紙ちょごり』のワークショップなんかもちょくちょく開催しながら、本業のイラストレーターと、バイトと、二足のわらじでやってきました。
で、今年の1月からは、二足のわらじをやめて、さあ、いよいよ本格的にやっていくぞ!と意気込んでいた矢先に…
― コロナのバカ野郎が来てしまったわけですね。
美:そうです(笑)。新型コロナの影響で、今年予定していたワークショップはすべて中止、この秋に韓国で開催予定だった個展も中止になりました。
今まで個人でやってきたので、まだまだ知名度も低い中、いろんな機会を設けて宣伝周知するのが、とても難しい状況になりました。
― 『折り紙ちょごり』は、どこで購入できますか?
美:わたしが運営しているオンラインショップで購入できます。それと、提携させていただいている『ちょごり屋さん』の上本町事務所にも置かせていただいてます。
今まで購入いただいた方は、小さなお子さんから、在日コリアンに限らず、韓国が好きな日本のマダム層まで幅広いです。
『折り紙ちょごり』は折るのが少し難しいので、小学校低学年くらいまでは、保護者の手助けがいるかも知れませんね。高学年くらいなら、一人でも折れるようになるんじゃないかな。
― お仕事をするうえでのこだわりや、心掛けていることはありますか?
美:自分の中で、仕事…というより作品を制作するうえでの揺るぎないコンセプトのようなものはあります。それは、『コリアと日本の友好の架け橋になりたい』、しいては、世界平和に少しでも貢献できるような仕事をしたい、というものです。
『折り紙ちょごり』と出会うまでは、自分には絵しか無いと思ってましたが、表現の仕方はそれだけじゃないんだと。
ただ、『なに』を表現していきたいかは、ブレずに持ち続けたいですね。
― 今日のお召し物もよく見たら、それ、チョゴリですか?
美:よくお気づきになられました(笑)。
こういうのを生活韓服(생활한복)と言うんですが、結婚式とかフォーマルな場だけチョゴリを着るなんて、なんてもったいない、普段の生活の中にどんどん取り入れていきたいと思い、数年前から集めています。かわいいのがすごくいっぱいあるんですよ。
伝統韓服をデザインしたり、販売してる在日同胞は多くいますが、こういった生活韓服をデザインする人は、まだ少ないように思います。ゆくゆくは、そのような方たちとタイアップできたらいいですねー。
― お話を伺っていると、チョゴリに対する思い入れがすごく強いと感じるのですが、なにかきっかけのようなものがあったのでしょうか。
美:んー。今思えば、わたしはアボジが在日2世で、オモニが日本人なんですけれども、幼い頃、七五三のときに、日本の着物とチョゴリと、両方を着る機会があったんですね。それまで日本の保育園に通っていたので、着物は馴染みがあったんですが、初めてチョゴリを着たときに、なぜかものすごくテンションが上がった記憶があるんです。
それともう一つは、朝高に通っていたときに『チマチョゴリ切り裂き事件』が起きて、学生たちの身の安全を守るためと、チョゴリを着れない時期があったんです。そのときに、「なんで?!着たいのに!」という、すごい悔しい思いをしたことを覚えています。
そういった体験が関係してるのかも知れませんね。
― 今後の展望についてお聞かせください。
美:『折り紙ちょごり』は、昨今の韓流ブームも手伝って、日本の30代からマダム層の方たちまで好評をいただいています。お子さん、お孫さんへのプレゼントや、友人へのお手紙なんかに添えたりなさるようです。
今後は、もっと若い人たちにもコンタクトしていきたいですね。
日本より海外のほうが、折り紙をアートとして捉える傾向があるので、世界に向けてアートとして発信していきたい。
実は、今、韓国にもこういう商品って無くて、ゆくゆくは、夢はでっかく、韓国の空港のお土産コーナーとかに置きたいですね。もちろんウリナラの空港にも!!
あとは、嬉しいことに、最近『折り紙ちょごり』を知った日本の方から、日本の着物バージョンも作れないか、というご要望もいただいてるので、そこにもチャレンジしてみたいです。そこから、世界の民族衣装を、どんどん折り紙にしていくのも良いかもですね。
― まさしく先ほどおっしゃられた、美蓮さんの『コリアと日本の友好の架け橋になりたい。世界平和に貢献したい。』という事業コンセプトに沿ったすばらしい夢ですね!では最後に、『大阪トンポ通信』読者のみなさまに、一言PRなどをお願いします。
美:PR苦手なんです(笑)。
・・・そうですね。まずは、きたる11月26日に『折り紙ちょごり』の第3弾が出るので、興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
あと、成人式や結婚式で着たチョゴリって、せっかく作ったのに、基本クローゼットの奥に仕舞いっぱなしですよね?それがすごくもったいないと思って、そのチョゴリのデザインをそのままに、世界に一点だけの折り紙にするオーダーメイドもやっています。ご自身への記念や、ご友人へのプレゼントに、いかがでしょうか?
まだまだ認知度が低い『折り紙ちょごり』ですが、コロナに負けずに頑張っていきますので、大阪同胞のみなさん、応援よろしくお願いします!!
「折り紙ちょごり」を5名様にプレゼント!!
金美蓮さんより、「大阪トンポ通信」読者へ「折り紙ちょごり」のプレゼントをいただきました!
内容は、これまで発売されたvol.1 ・ vol.2 ・ そしてなんと、11月26日12時から、下記オンラインショップにて新発売予定のvol.3までのセットを、5名様にプレゼント!!
応募はこちらを確認!
① 応募方法:金美蓮さんのLINE公式アカウントを、友だち登録した後、トーク画面で「大阪トンポ通信」と送って頂いたら応募完了です!
※ 既に金さんのLINE公式アカウントにご登録されている方もご応募頂けます!
☆ LINE公式アカウント『 ART LABO MIRYON 』 ID:qmc4589k
↑こちらをクリックすると登録できます!
※ 抽選発表はLINEアカウントの名前で発表いたします。もし、他の名前をご希望の際は、応募時にニックネームを一緒にお知らせ下さい。
② 応募〆切:2020年 11月 30日(月) 23:59まで
③ 当選者発表:2020年 12月 5日(土) 公式アカウント・各SNSにて発表
④ プレゼント発送目安:2020年 12月中旬頃
たくさんのご応募お待ちしていまーす!!
金美蓮さんのショップ、SNS情報など
● オンラインショップ『 miryon art shop 』 https://miryon.thebase.in/
● インスタアカウント
ID(プライベート):miryon
ID(作品のみ) :miryon_art
※ プライベートアカウントの方には、インタビュー内で出てきた、生活韓服も載せています☆
● 提携企業『ちょごり屋さん』
※折り紙ちょごりの商品詳細に関しては、金美蓮さんの公式LINEアカウントよりお問い合わせ下さい。(提携先のちょごり屋さんでは、折り紙ちょごりの在庫確認・対面販売のみ対応可能です。)
〒543-0001 大阪市天王寺区上本町5丁目2-11 上六新興産ビル1001
TEL : 06-4302-5024
E-mail : chogoriya@zeus.eonet.ne.jp
営業時間 :10:00〜18:00(完全予約制)
定休日 :日・祝