トンポ通信編集メンバーがトンポたちに是非おすすめしたいものを、時代やジャンルに囚われず紹介します。月1回の更新予定。興味が沸いた方は是非チェックしてみてください。
今月のオススメ
孫子の兵法 - 考え抜かれた「人生戦略の書」の読み方 –
著者:守屋洋
ビジネス書としても知られている本書。正攻法を持ってあたり、奇策をよって勝利する戦略は現代ビジネスにも多用されている。孫子の兵法の基本は、「負けない戦いをする」こと。負けないためには自分を知り、相手を知ることが必須であり、それを事前に把握することによって物事を自分の主導権で動かしていけるようになる。そのなかで、1番大切なものは何か。また、人間理解と組織分析においても参考になる点が多い。ぜひチェック!
寄生獣(全10巻)
作者:岩明均
岩明均による日本漫画の金字塔。
謎の寄生生物であるミギーと共生することになった高校生・泉新一を取り巻く物語を描いた作品。
『人間』とは何か、『生きる』とは何かといった普遍的な問いかけ、その答えを、ミギーと新一の心の機微を通じて感じることができるでしょう。
ラストシーンは特に必見!読了後に「え、これ全10巻!?」と感じるほど重厚な内容になっています。ぜひ読んでみてください!
82年生まれ、キム・ジヨン
著者:チョ・ナムジュ
この本を読みながら、オンマやハルモニのことが頭に浮かびました。
本の中に出る主人公の「私達がが母の世代と異なるのは、学ぶ機会は平等にあること」という言葉が印象的でした。私が何か一つ多く学ぶことが、社会が変わるきっかけになるかもしれません。
最近、映画も上映されていました。友人と観たその週に、オンマを誘いもう一度観に行きました。書きながら、アッパも誘うことが私の一歩やったなと惜しい気持ちです。
アオアシ(現在23巻まで・継続連載中)
作者: 小林有吾
『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて、絶賛連載中のJクラブユースが舞台のサッカー漫画です。
物語の面白さ自体もさることながら、漫画を読みながらものすごくサッカーの勉強になります。
これを中学・高校時代に読めていたら、絶対レギュラー取れてました。笑
人新生の資本論
著者:斉藤幸平
社会的にも地球環境的にもすでに限界に達している資本主義はさっさと捨てて、脱成長型社会(=マルクスの共産主義思想や晩年の考察をベースとした新しいコミュニズム)を作りましょうという問題提議を平易な文章でわかりやすく説いています。
日本ではマルクス主義や共産主義と言えばマイナスイメージが先行しそうですが・・・本書は全国の書店でかなり売れているとのこと。それほど現代社会の矛盾や軋轢がひどくなっていると言えるのかもしれません。
著者が提唱する新しい社会モデルが実現可能なのかはわかりませんが、資本主義の本質を再認識する上でも読んで絶対損はしない一冊です。オススメ!
今月は以上です。また来月をお楽しみに〜