『「日本人ファースト」って何なんだ???』
参議院選挙運動がヒートアップしているなか、とある『政党』の代表が街頭で『日本人ファースト』を声高に叫んでいた。
世界がグローバル化するなか、外国人が大挙日本に押し寄せて安い賃金で働くので日本人の仕事を奪い賃金も上がらないらしい。その外国人が犯罪を犯しまくるので治安がどんどん悪化しているらしい。かたや外国資本が大挙押し寄せ日本の資産を買いあさって日本人から奪い取っているらしい。なので外国人、外国資本に厳しい規制をかければ日本人の賃金も上がるし、日本人の資産も守られるし、犯罪も減るんだと・・・これが『日本人ファースト』だって。
反論してみようか。外国人が働くのは『日本人』がやりたがらない職種が大半なので仕事も奪っていないし、給与面での競合も発生していない。労働者の賃金が上がらないのは大企業最優先優遇の国策が根本にあるからだし、人々の生活が苦しいのは賃金が上がらないところに莫大な軍事費をひねり出すために税金でとことん搾り上げ社会保障全般を削りまくっているからではないか。
外国人が増えたので治安が悪化しているって? 例えば2000年代初頭からみて外国人の数は2倍近く増えたが外国人の刑法犯検挙数は半分以下に減っている。外国資本が日本の資産を買いあさっているというが、日本人も昔から外国の資産を買いあさってきたし海外に進出した日本企業は、現地の環境と人々の生活を破壊してきた。外国人に言わせれば『お前がいうな』というところだろう。この政党代表者、これらのことにはだんまりを決め込んでいる。もしかして知らんのか!しかしこの政党、かなりの支持を得ているという・・・これぞまさに、本当にあった(ある)怖い話ではないか。




第6回もお楽しみに!