様々な分野で奮闘しているセセデを突撃インタビューする「突撃!セセデ応援団」。
前回に引き続き今回も朝高生の登場です!
今年初めに行われた「2020年度 第3回実用英語技能検定試験」で準1級合格という素晴らしい結果を手にしたした高3の文宝未さんにインタビュー。
勉強のコツやヒントも聞いてきました〜
参考になるかもしれませんよ。
※ 注:取材はすべてウリマル100%で行われましたが、日本語に翻訳して掲載しております。
― アンニョンハシムニカ!まずは、自己紹介をお願いします。
大阪中高 高級部3学年の文宝未です。理系班に所属しています。
中大阪朝鮮初級学校出身です。
― この度は、大阪中高史上初となる英検準1級の合格チュッカハムニダ!コ…コ、コングラッチュレーション!!調べてみると、合格率15%ほどの難試験だそうですね。すごいですね!
コマッスムニダ。わたし自身とても驚いています。
― ぶっちゃけどうでしたか?終わったとき手応えはありましたか?
英検の試験は、一学年度で3回あるのですが、実は今回2度目のチャレンジでの合格でした。1回目で落ちたあと一生懸命勉強したので、それなりの手応えはありました。
― どうして英検にチャレンジしようと思ったんですか?
もともと(英検を)受ける気は無かったんです。
でも昨年から始まったコロナ禍で、特に3〜4月頃は学校にも行けない、つらい期間が続きました。
何もできない期間が続く中で、『このままやったらあかん。一つでも前に進まないと。自分自身なにか成長できることはないか。』と思い、英検にチャレンジしようと決めました。
― コロナがひとつのキッカケだったんですね。でもなぜ英検だったんですか?
実は、初級部6年生から中3まで、中大阪の同胞オモニが開かれていた英語塾に通っていまして、そこで試験を受けて、中3のときに2級までは合格していたんです。
高級部に入ってから英検からはしばらく離れていたのですが、久しぶりにチャレンジしてみようと。
― なるほど。相当勉強したんじゃないですか?
(コロナで)休校期間は、オンライン授業を受けたあと、一日平均5時間くらいは勉強しました。学校生活が正常に戻ったあとも、2,3時間は勉強しました。
― 完全に独学ですよね?
はい。参考書を自分で買ってきて。
(担任の)金琴淑ソンセンニムも、(二次試験時の)面接官役になっていただいたりと、サポートしてくれました。
― 試験で一番難しかったのはどんなところでした?
ライティングという試験項目があるのですが、社会問題などの設問に対して、自分の主張や考えも交えて、短い論文みたいなのを書くんです。
英語だけじゃなく、一定レベルの社会的知識も要求されるので、これが一番難しかったです。
― それはレベルが高いですね… 勉強するうえでの宝未トンムなりのコツや秘訣みたいなのってありますか?
英語の勉強で言うと、たとえば単語の暗記だけに多くの時間を費やすのではなくて、『読む・聴く・書く・話す』の4つの分野を意識してバランスよく、『飽き』がこないように、楽しく勉強できるように工夫しました。5時間あるとすれば、最初の1時間は単語の暗記、それに飽きてきたらリスニングに切り替えるといった感じです。
勉強全般そうですが、あまり気負わずに、最初からハードルを高く上げすぎないことが大事だと思います。はじめから『今日は5時間勉強して、一日で全部覚えるぞ!』などと思わずに、小さく細かく目標を設定するほうが良いと思います。
あとは、勉強用アプリの『スタディサプリ』を使ったり、わからないところはYouTubeで調べたりしています。
― なるほど。すごく勉強になります(笑)。アプリやYouTubeなんかは、ぼくの学生時代には考えられなかった勉強法ですね。お話を伺ってみると、宝未トンムは勉強すること自体が好きというか、楽しみながらやっているんだな、ということを感じます。
最後に、将来の夢や目標についてお聞かせください。
今はまだ明確に、『この職業につきたい』というのはありません。
ただ、同胞社会や日本社会、ひいては世界の発展に貢献できるような、人が人らしく、豊かに幸せに生きられる社会をつくっていく、そんなことを考えられる人になりたいと思っています。
特に言語は、いろんな国の人たちとコミュニケーションを取れる手段なので、ウリハッキョに通い、ウリマル・日本語・英語の3言語を使えるようになったのは、とても貴重なことだと感じています。
これから、もっといろんな方たちと話をしてみたいです。英検はどこまでも試験なので、今後は自分の意思をもっと自由自在に伝えられるようになっていきたいですね。
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